医療法人社団 鈴峰今中医院

広島市西区の内科・小児科・婦人科・産科クリニック。鈴峰今中医院です。

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GBS

FAQ

GBS

Q.膣分泌物検査でGBSが陽性と言われました。

A.

GBS(B群溶連菌)は妊婦の約20%に認められますが、GBSは普段から腟・肛門・直腸にいる常在菌で健康に害は無いため治療の必要はありません。

妊娠中も治療の必要はありません。

妊娠中に治療が不要な理由は、GBS陽性と陰性の妊婦を比較した場合、両者に前期破水や早産に至る頻度に差がないことや、治療してGBS陰性となっても再び陽性となることが多いことが挙げられます。

妊娠中に抗生物質を内服しても効果は一時的で、分娩時にはまた菌が出てくることが多いため、分娩時に治療する方がはるかに効果的です。

GBS保菌者が分娩する際に、分娩時の破水や胎児の産道通過により約半数の新生児への感染が認められます。

感染した新生児の約1%に、肺炎、敗血症、髄膜炎などの感染症が発症します。

新生児感染症を起こす確率は、GBSを保菌している妊婦からの生まれた児の200人に1人とごく少数ですが、予後が悪い場合は新生児死亡や後遺症を残すことがあります。

わが国では1年で500~600例発症し、そのうち死亡14%、後遺症25%とされています。

新生児感染を減少させる目的で、分娩時にペニシリン系抗生物質の点滴注射を行うことがあります。

抗生物質は胎盤を通過して胎児に移行するため、分娩直前に母体内胎児に抗生物質を投与することとなります。

これにより、新生児への感染率を20%以下まで減少させることができます。

しかし、菌の量や抗生物質への抵抗性などに個人差があるため、完全に感染を防止することは残念ながらできません。

また、菌の量は自然に増減するので、妊娠中に陽性だからといって分娩時に必ず陽性とは限りません。

しかし、分娩直前に迅速に菌を検出する方法が無いため、妊娠中に一度でも陽性に出た人は念のため治療された方が安全と思います。

特に、前回分娩時にGBS感染症が起きた場合は注意が必要です。

新生児感染の確認のために、出生児の胃内容と外耳道、鼻腔の培養検査や血液検査を行い、必要があれば新生児点滴治療を行います。

退院後も、時に生後10日前後で発病することもあるため注意が必要です。

赤ちゃんの発熱(37.5度以上)、嘔吐・哺乳不良、不機嫌、感冒症状(咳・鼻水)などの症状に注意してください。

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